LITTLE HAPPINESS
location : MEGURO TOKYO
category : SHOP
date : Apr. 2016
credits :
CLIENT / LITTLE HAPPINESS
PRODUCTION / ALEN’S CRAFT INC.
LIGHTING DESIGN / DAIKO ELECTRIC Co.,Ltd.
GRAPHIC DESIGN / KOJI TERAO
PHOTOGRAPH / KOZO TAKAYAMA
2年前に目白駅から徒歩数分の場所にあった旧店舗のプチ改装のご相談からお付き合いが始まったご夫婦との、今回は目黒駅近くへの移転計画でした。目白店での改装は「フランスの路地裏、洋服好きな婦人が営むブティック」といった裏コンセプトのもと、ファサードも濃いグレーで内装にもビビッドな赤や白黒のストライプの壁紙など、コンセプチャルな要素を色濃く表現する改装でした。しかし、今回はそれとは少し異なり、カフェも併設することで「いかに目黒の駅近くといえどもアットホームな雰囲気を演出できるか?」また「人通りの多い道から見てもいかに入りやすい雰囲気を演出できるか?」に注力したデザインとなりました。
さらに、このお店の面白いところはアパレルを扱う側とカフェ側が経営が異なることで(アパレル/ご主人経営、カフェ/奥様経営)デザインの趣向もやんわりと異なるという点でした。ヨーロッパから買い付けてくるアパレル側はアンティーク家具や古材、パーケットのフローリングなどあくまで「洋」の要素で内装をまとめつつ、クラフトや器好きな奥様側(カフェ側)はミニマルでシンプルな北欧的要素に「和」の要素も敢えて織り交ぜながらデザインしていきました。さらに天井をスケルトンの有無で空気感を変えたり、照明計画の変化や、カフェ側にペンダントライトをおとして落ち着いた雰囲気を演出したり。それと合わせて両店のロゴも同じフォントで有りながら大文字と小文字で変化をつけることで同じように共通点と相違点を生み出し、近いようで遠い、遠いようで近い適度な距離感を保った店舗になったと感じています。