added new shops to portfolio 2015.11.05
弊社設計のショップ『Tex Teq(広尾路面店)』『RETRO GIRL kivi(ルミネ池袋店)』をサイト内のポートフォリオにアップしましたのでご報告申し上げます。お手隙の際にでも是非一度ご覧下さい。
CATEGORIES:
ARCHIVES:
弊社設計のショップ『Tex Teq(広尾路面店)』『RETRO GIRL kivi(ルミネ池袋店)』をサイト内のポートフォリオにアップしましたのでご報告申し上げます。お手隙の際にでも是非一度ご覧下さい。
弊社設計のショップ『KUTSUSHITAYA(アトレ恵比寿店)』『camille bis RANDA(天王寺ミオ店)』をサイト内のポートフォリオにアップしましたのでご報告申し上げます。お手隙の際にでも是非一度ご覧下さい。
「どうしたら売れるブランドを作れるのか?」を考える前に「自分たちがどういうブランドを作りたいのか?どこを目指したいのか?」ブランドを作る側はそこを先にきちんと考えるべきではないのか?最近、今秋立ち上げ予定の新規ブランドについてクライアントからお話しを伺っていて、そう感じさせられる場面がありました。これまでも他の会社でも何度となく経験してきた違和感でもあります。
逆にそこをきちんと考えているブランドや会社、経営者との出会いももちろんたくさんあります。そんなときは一消費者として純粋にとても嬉しく、またデザインをする上でも全く支障を感じません。「ビジョン」の有無はブランドに何をもたらすのか、一度きちんと自分なりに明文化しておきたいなあと思っていました。
ファッションをメインとした店舗の設計に十数年関わってきましたが、数年前に「インテリアデザイン事務所」としてではブランドに本当に必要なことを伝えきれないと判断し「インテリアデザイン&ブランディング会社」と業態を変え、自分たちの意識も変えて、それでも変わらずメインとなる仕事はインテリアデザイン(店舗デザイン)を中心にその業界に携わってきました。
自分たちの業態を数年前に変更したことはほとんど誰も知らないとは思いますが(笑)、それに伴って自分たちの意識が少しずつ変わってきたことで、私たちと仕事で関わってくださる方々も、ご依頼頂く方々も、そしてご依頼を受けてこちらからご提案する内容も、少しずつですが、大きく変わってきたと感じています。
常に念頭にあるのは「よりそのブランドらしい佇まいに」お店を作り上げることですが、それは「デザイン」上の話であって、今はむしろ「自分たちが関わるブランドが5年先も、10年先も人々に必要とされ、共感されるお店であること」こそ本来最も重要なことだと感じ、勝手に「ブランディング」の意識を持って仕事に取り組んでいます。
そんな意識で多くのファッションブランドに関わらせて頂いていて、今一番気になっているのはブランドにとっての「ビジョンの欠如」そして「コンセプトの軽視」です。目先の売上げだけを重視した場合、店舗内装にはファッションの流行と同様に「流行」が存在します。流行に大きく左右されたデザインを施すことで一時的に人の目を引き、短期的戦略としての売上げの確保は可能でしょう。それを「デザイン」という力を総動員して飛躍的に伸ばすことももちろん可能だと思っています。
しかし、ブランドがよりブランドとして成長を続けていく為には5年先、10年先に今以上に人々に「共感」され続けているブランドで在るべきです。そこにはブランドが目指すべき「ビジョン」や、軸となる「方向性」が無ければ、それは一時的な成功にしか繋がりません。「今売れているから」「今流行っているから」「これからこれが流行るって言われてるから」そんな軽い気持ちでブランドの立ち位置をコロコロと変えていては、そのときは売れたとしても、数年後は誰も共感してくれなくなるのではないでしょうか?
また、ブランドの一部である「店舗」とはそのビジョンを視覚的に表現するイメージで在るべきです。しかし今はどちらかというと「ビジョンは無いけどコンセプトだけはっきりしたお店」が軒を連ねています。しかし本来「コンセプト」と「ビジョン」は表裏一体であるべきです。流行に合わせた「コンセプト」だけでお店を作っても長続きするはずもありません。
それはもちろん店舗のデザインだけに限りません。視覚的にそのブランドを伝える為にロゴも、販促物も、同じように人々にブランドイメージを伝える媒体として存在します。そして何よりも「商品」自体がそのビジョンを反映してこそ、ブランドはブランドたらしめるのです。それらが全て揃ってこそトータルデザインの価値も生まれるというものです。
意外にもそのことを理解して立ち上がっているブランドが少ないのではないかと感じているのです。見方を換えれば、それを理解してブランドを構築しているブランド、ブランディングを理解している経営者のいる会社は、今のこの時代でも着実に成長しているようにも感じています。そして、その傾向がここ最近特に顕著に表れ始めているとも感じるのです。
当然ながら「ビジョン」の構築ができるのは、ブランドのディレクター、もしくはその会社の経営者です。私たちはアドバイスはできても、勝手に作ることなんて決してできません。「目先の売上げだけ見てても、その先に目指すものが見えなければ、服を作っていても面白くないんじゃないですか…」正直そう思ってしまいます。モノが売れない今だからこそ、そんな日本が誇れる「ブランド」がもっともっと増えてくれることを願っています。
1年前の12周年の挨拶以降、竣工写真の更新以外では随分久しぶりの更新となってしまいましたが、お陰様で今年も12月4日に無事に13周年を迎えることができました。
去年は、この仕事ができていることや様々な人々に助けられていることに、そしてこの仕事をしていることで生まれるさまざまな人々との出会いに「感謝」の気持ちを再認識した貴重な一年でした。その上で、今期は意識的に遠くを見ず、周りも見ず、そして焦らずに、今 目の前に有る仕事にのみ集中し、真摯に向き合い、丁寧に応えていこう、そう決めて一日一日を大切に過ごせた一年でした。
一年を通じてその意識で過ごしてみて、今改めて感じていることは「達成感や名声よりも、丁寧に仕事をし、真摯に人と向き合うことにこそ本当の仕事の楽しみは隠れている」という、口にしてしまえば至極当然な(笑)しかし自分なりに確信に近い気づきでもありました。
もちろん日々の中での「自分たちの成長」への喜びもありますが、それ以上に今までは「自分たちがデザインした店舗が出来上がること」そしてその出来映えやそこで生まれる想定以上の売上げを「クライアントが喜んでくれること」こそが自分たちの一番の喜びや達成感であり、楽しさでもあると信じて仕事をしてきました。仕事においては効率性やスピードも重視し、いかに効率よくスムーズに仕事が進められるかも模索してきました。
そのこと自体はクライアントにとっても価値が有り、喜ばれることでも有りますし、スケジュールを守ることも設計を生業とする上で当然で重要なことだとは今も思っています。ただ、そこは守りつつも、それが故に排除しがちなそれ以外のさまざまな事柄をも、もっと大切にした方がこの仕事は「楽しい」し「嬉しい」と実感できた実り有る一年でもありました。
とはいえ、13期はそこに気付いたというだけの年。今後は、それでも至らなかった配慮やプロセスをもっと見直して改善し、仕事の楽しさを追求しながら、より自分たちらしい高みを目指して行きたい。今はそんな思いでいます。今後もペブルをどうぞ宜しくお願い致します。
弊社デザインのショップ『aquagirl(藤井大丸店)』『INTERNATIONAL RELATION(岡山イオン店)』をサイト内のポートフォリオにアップしましたのでご報告申し上げます。是非一度ご覧頂ければ幸いです。