BARL SALON
location : OKAYAMA
category : HAIR SALON
date : May. 2014
credits :
GRAPHIC DESIGN / CHIAKI AIZAWA
LIGHTING DESIGN / DAIKO ELECTRIC Co.,Ltd.
PRODUCTION / HOUSING SEIBI
PHOTOGRAPH / KOZO TAKAYAMA
以前は岡山の「県庁通り」と言う大通りから少し入ったビル2階にあった『BARL』、今回はその「県庁通り」沿いの路面の1階へ場所を移し、店名も新たに『BARL SALON』に変えての出店計画となりました。空間コンセプトは、海外の都市ではどこの街にも一軒は有る、クリエイティブな人々が集うサロンやカフェのように「飾らないけど上質な雰囲気を漂わせた空間」を目指しました。
デザインのキーワードは『信頼感と安定感』。美容師でもあり、自身で彫像やアートも手掛けるアーティストでもあるオーナーの「作品」の優しい作風も空間のエッセンスに取り入れながら、今まで築き上げてきた「信頼感」を維持させつつ、新たな「品格や感度の高さ」を、また新規のお客様も入り易いように「新鮮さ」も感じられるような、想いは欲張りだけどデザインはシンプルな空間を心掛けました。
敷地は鰻の寝床のような細長い空間でした。広さも以前のお店から倍増することで、あえて店内を「手前」と「奥」の2つの空間に分けて、手前は BARL で育ってきた若いスタイリストも顧客を持てる環境を作りました。内装の仕上げもブリックタイル(レンガ)やモルタル床、スケルトンの天井などで構成し、白とグレーと木で統一されたラフだけど若さも感じられる空間に仕上げました。天井には均等に電球を垂らすことでその敷地全体の奥行きも感じられるように、自然に目線が奥にも向かうように配慮しています。
逆に「奥の空間」はオーナーの作品も飾りながら、オーナーの邸宅のリビングに招き入れるような、落ち着いた上質感のある空間を表現しています。しっとりと落ち着いた仕上げの左官や寄木のフローリングで、品格も感じられる居心地の良い雰囲気に仕上げています。